Raspberry Pi 5がやって来た

Raspberry Pi 5の国内販売開始

2023年8月28日に”Introducing: Raspberry Pi 5!“としてラズベリーパイ財団から発表されていたRaspberry Pi 5が技適の認証を得て2024年2月13日から、国内でも発売が開始されました。

2023/02/13 国内版Raspberry Pi 5が販売開始 PC Watch
2023/02/13 「Raspberry Pi® 5」スイッチサイエンスは2024年2月13日販売開始 PRTIMES

Raspberry Pi 5/8GB Switch Science
Raspberry Pi 5/8GB KSY

Raspberry Pi 5の情報

まず最初に、2023年12月5日版のRaspberry Pi OS 64-bit版をコピーして起動してみます。

起動直後のEEPROMの情報は次のようになっていました。

$ vcgencmd bootloader_version
2023/12/06 18:29:25
version e02d33b3122450accf9dea471a177d3b5623f5ad (release)
timestamp 1701887365
update-time 0
capabilities 0x0000007f

$ vcgencmd bootloader_config
[all]
BOOT_UART=1
POWER_OFF_ON_HALT=0
BOOT_ORDER=0xf461

BOOT_ORDERが0xf461になっていますから、mSDとUSBブートに加えてRaspberry Pi 5で可能になったNVMeからもブートできるように最初から“6”が追加されています。ただし、バージョンが2023年12月6日付ですから少し前のものになっていました。

また本体のレビジョンについては、次のようになっています。

$ cat /proc/cpuinfo
processor : 0
BogoMIPS : 108.00
Features : fp asimd evtstrm aes pmull sha1 sha2 crc32 atomics fphp asimdhp cpuid asimdrdm lrcpc dcpop asimddp
CPU implementer : 0x41
CPU architecture: 8
CPU variant : 0x4
CPU part : 0xd0b
CPU revision : 1
（中略）
Revision : d04170
Serial   : xxxxxxxxxxxxxxxx
Model : Raspberry Pi 5 Model B Rev 1.0

レビジョンコードからも、Raspberry Pi 5 1.0の8GBモデルでSony UK製であることがわかります。

参考： New-style revision codes in use Raspberry Pi公式ドキュメント

またSoCがRaspberry Pi 4ではBCM 2711（Quad-core Arm Coretex-A72 @1.5GHz）でしたがRaspberry Pi 5ではBCM 2712（Quad-core Arm Coretex-A75 @ 2.4GHz）になっています。そこで、cpuinfoのFeaturesがRaspberry Pi 5では上記のように表示されていますが、Raspberry Pi 4では次のように表示されていました。

$ cat /proc/cpuinfo
processor : 0
BogoMIPS : 108.00
Features : fp asimd evtstrm crc32 cpuid
CPU implementer : 0x41
CPU architecture: 8
CPU variant : 0x0
CPU part : 0xd08
CPU revision : 3
（以下略）

初期状態から、パッケージを更新するとEEPROMも新しいバージョンになっています。

$ sudo apt update
$ sudo apt full-upgrade -y
$ sudo apt autoremove -y
$ sudo reboot

現時点では、2024年1月5日のバージョンに更新されています。

$ vcgencmd bootloader_version
2024/01/05 15:57:40
version 30cc5f37d65b279e820adb1d9840ad3c1cc98229 (release)
timestamp 1704470260
update-time 1708175289
capabilities 0x0000007f

今回は、基本的な情報の整理だけですが、これから色々と試していければと思います。