Growiで使うMongoDBのバージョン

独自にWikiサーバーを構築して運用できる、便利なGrowiですが。日々開発が進められていて、現在ではバージョンが6.1.10になっています。

このGrowiをDockerで使う場合に、growi-docker-composeが公開されています。このリポジトリーにあるdocker-compose.ymlファイルではGrowiMongoDBElasticSearchの組み合わせで動かす様になっています。

ここで、使われているMongoDBが2023年5月18日のコミットでv4.4からv6.0にアップグレードしています。

Growiの、公式ドキュメントの「MongoDBのアップグレード」では段階的にv4.4からv5.0にアップグレードして、v5.0からv6.0にアップグレードするものとされています。

ところが、MongoDBのv5.0v6.0はRaspberry Piでは動作しない状態となっています。

MongoDBのフォーラムに「Core dump on MongoDB 5.0 on RPi4」というスレッドがあるのですが、その中で、次のような説明がされています。

MongoDB 5.0のARM64アーキテクチャー要件が変更された結果、MongoDB 5.0がRaspberry Pi 4では動かなくなっています。MongoDB 5.0では、ARM v8.2-A以降が必要ですが、Raspberry Pi 4はARM v8-AであるARM Coretex-A72を使用しています。
残念ながらMongoDB 5.0は、Raspberry Pi 4をサポートしていないことになります。
ただし、CCFLAGS-march=armv8SConsの呼び出しに追加してソースからビルドすることができます。
この場合、Building MongoDBにある前提条件でもGCC11.3以上が必要となっていますから、最初にGCC11.3を追加しなければなりません(この文章は、筆者が追加)。
ソースからのビルドが困難な場合は、MongoDB 4.4の最新パッケージを使用する方法もあります。
(スレッド抜粋からの要旨)

このような状態ですから、Raspberry Pi上でGrowiを動かす場合には、MongoDBのバージョンを4.4のままにしておくのが無難かも知れません。

関連ページ
2023/01/13 GrowiをRaspberry Pi 4で普通に動かす
2022/12/22 GrowiをRaspberry Pi 4で無理やり動かす

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