Docker Composeのプラグイン化

Docker と共に使われているDocker Composeですが、これをプラグイン化しようという話ではなくてdocker-cliのプラグイン化されていて、そちらの方に統一されているという話です。

Docker Composeの3つのインストール方法

この点について、Docker公式ドキュメントにある”Install Docker Compose – Overview“では次のように記載されています。

Docker Composeをインストールする方式として、次の3つがあります。

  1. Docker Desktopを使用する
    Linuxの場合
    Macの場合
    Windowsの場合
  2. Docker Composeプラグインを使用する
  3. Docker Composeスタンダローンを使用する

Docker Desktopを利用できる場合であれば、Docker Desktopをインストールすることでdockerもdocker-composeも使用できるようになります。

Docker Composeプラグインのインストール

Docker Desktopを使用しない場合には、2.または3の方式を使用するわけですが、現在では、2. のdocker-cliのプラグインとしてインストールして使用する方式に統合されてきています。

ここで、プラグインを使用するためのインストール方法としては、次の2つがあります。

  1. Dockerリポジトリーのパッケージを利用する
  2. GitHubのリリースページからダウンロードしてインストールする

最初の「Dockerリポジトリーのパッケージを利用する」方式では、docker用のリポジトリーを設定してパッケージをインストールする際にdocker-compose-pluginを選択しています。

通常では、このリポジトリーを使用する方式で良いのですがパッケージとして公開されるまでに若干時間がかかっています。例えば、最新のdocker-composeは2023年3月22日に公開されたv2.17.0になっています。ところが、リポジトリーから提供されているdocker-compose-pluginのバージョンが今日現在ではv2.16.0となっています。

Raspberry Piの場合でも、GitHubのリリースページからダウンロードしてインストールすることができますから、なんらかの都合で最新版を使用したい場合には、この方式を使うことができます。

Docker Composeスタンダローンを使用する

先のDocker Composeプラグインの場合とDocker Composeスタンダローンの場合の違いは、コマンドの使用方法にあります。

Docker Composeプラグインの場合は、docker cliコマンドのプラグインとして使用しますから”docker”と”compose”の間を” “(空白)で区切ります。Docker Composeスタンダローンの場合には、”docker-compose”と言うコマンドを実行しますから空白ではなく”-“でつなぐ必要があります。例えば次の実行例では、最初がプラグインの場合で次がスタンダローンの場合となります。

# Docker Composeプラグインの場合
$ docker compose up
# Docker Composeスタンダローンの場合
$ docker-compose up

Docker Composeのv1当初から使用されてきたスタンダローンの方式ですが、現在のDocker公式ドキュメントでは次のように記載されていますので今後はプラグイン方式になっていくことになります。

Note

This install scenario is no longer supported.

このインストールシナリオはサポートされなくなりました。

Docker公式ドキュメント
Install Docker Compose – Overview – Scenario three: Install the Compose standalone
https://docs.docker.com/compose/install/#scenario-three-install-the-compose-standalone
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