gitbucket-dockerを動かす(1)gitbuciket-dockerをビルドする

2021/01/14 GitBucket 4.35.3が公開されました。

1 はじめに

この記事は、3つのシリーズの最初になります。
gitbucket-dockerを動かす(1)gitbucket-dockerをビルドする
gitbucket-dockerを動かす(2)gitbucketを使用する
gitbucket-dockerを動かす(3)外部データベースとしてPostgreSQLを使う

ソフトウェアの開発では、github.comを使っていることと思います。このgitリポジトリーをプライベートに構築して利用するためのツールの一つにGitBucketがあります。さらに、gitbucket-dockerとしてDockerfileも公開されていますので、容易にDockerコンテナーを作成して利用することができます。もちろん、linux/amd64 (= Linux/x86_64)の環境であればdocker hubを参照して公開されているDockerコンテナーを利用することもできます。

ところが、Raspberry Pi用のDockerコンテナーは公開されていませんので、ここではRaspberry Pi 4B用にgitbucket-dockerをビルドして動かしていきたいと思います。

2 gitbucket-dockerのクローン

まず、gitbucket-dockerをクローンします。

$ git clone https://github.com/gitbucket/gitbucket-docker.git

タグを見ると、gitbucketのリリースに合わせてタグ付けされていますのでチェックアウトしておきます。現在は4.35.2が最新版となっています。

$ cd gitbucket-docker
$ git tag
...
4.35.2
$ git checkout 4.35.2

現在のDockerfileで使っているベースイメージのopenjdk:8-jreは、Raspberry Pi 4B用が公開されていませんのでRaspberry Piにも対応している openjdk:11-jreに修正します。もちろん、Raspberry Piでない場合には、そのままで良いです。

$ vi Dockerfile
FROM openjdk:11-jre

3 gitbucket-dockerのビルド

準備ができましたから、dockerコンテナーをビルドします。

$ docker build -t gitbucket .

ちなみにdocker hubで公開されているDockerコンテナーの場合は、コンテナー名がgitbucket/gitbucketとなっています。

4 gitbucket-dockerの実行

gitbucket-dockerのDockerコンテナーをビルドできましたら実行してみましょう。ここでは、docker-compose.ymlファイルを作成してdocker-composeから実行してみます。

$ vi docker-compose.yml
version: '3.1'

services:

  gitbucket:
    image: gitbucket
    restart: always
    ports:
      - 8080:8080
      - 29418:29418
    volumes:
      - ${PWD}/gitbucket/data:/gitbucket

ここで、8080/tcpが通常のhttp用で29418/tcpはssh用のポート番号となっています。

作成したdocker-compose.ymlファイルで起動します。

$ docker-compose up -d

5 gitbucket-dockerの終了

docker-composeで起動していますので、docker-composeを使って終了します。

$ docker-compose down

以上で、gitリポジトリーを自前で構築して操作できるようになりました。

次の記事では、GitBucketの具体的な使い方をまとめてみます。

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