Rocky Linuxでswapの無い構成
前回 Rocky Linux 第6回「Rapsberry Pi用のRocky LinuxをSSDにコピーする」と Rocky Linux 第7回「Raspberry Pi用のRocky LinuxをSSDにコピーするスクリプト」では、元のイメージに有ったswapパーティションを作成していませんでした。そのために、次のようにswapが無い状態で使用しています。
$ free -h
total used free shared buff/cache available
Mem: 7.6Gi 471Mi 6.7Gi 15Mi 603Mi 7.2Gi
Swap: 0B 0B 0B
使用する環境によっては、swapを使用したい場合もあるかと思いますので、ここではswapファイルを構成していきたいと思います。
Rocky Linuxにswapを構成する
ここでは、swapファイルとして2GBを構成していくことにします。
$ sudo dd if=/dev/zero of=/swapfile bs=1M count=2048
$ sudo chmod 600 /swapfile
$ sudo mkswap -L swap /swapfile
/swapfileという2GBのファイルを作成して、swap用に設定しました。
作成したswapファイルを動的に構成する場合には、swaponコマンドを使用することができます。
$ sudo swapon /swapfile
$ free -h
total used free shared buff/cache available
Mem: 7.6Gi 477Mi 4.6Gi 15Mi 2.6Gi 7.2Gi
Swap: 2.0Gi 0B 2.0Gi
swaponコマンドで構成しましたから、freeコマンドでも2GBのswapとして表示されるようになりました。
このままでは、システムを再起動するとswapが使えなくなってしまいますから、/etc/fstabを編集しておきます。
現在配布されているRocky Linuxのイメージでは、swapパーティションが/etc/fstabに設定されていました。この場合には、パーティションでもありUUIDで設定されています。
今回は、swapファイルを使用しますからUUIDは使用できないので、swapフィルのパスを使って指定します。
$ sudo vi /etc/fstab
/swapfile swap swap defaults,noatime 0 0
これで、再起動してもswapを使用できるようになりました。