2023年11月13日付でAlmaLinux 9.3 Stable!バージョンが公開されています。AlmaLinux 9.3のリリースノートと共に、各種のアーキテクチャーに対応したISOイメージ、ライブイメージなどが公開されているのですが、Raspberry Pi用としてはWikiページが紹介されています。
このWikiページを参照して、Raspberry Pi用のイメージを参照すると現時点ではAlmaLinux 9.2用の内容となっています。そのため、AlmaLinux 第28回「AlmaLinux 9.3 Betaの公開」に書いているように、現時点では9.2からアップグレードする必要がありそうです。
Raspberry Pi 5の対応
2023年9月28日に”Introducing: Raspberry Pi 5!“として新しいRaspberry Pi 5が発表されています。これに合わせて、新しいI/OコントローラーのRP1が開発されるなどしてファームウェア、カーネルがRaspberry Pi 5対応の開発が進められています。さらには、Debian Bookwormベースの新しいRaspberry Pi OSが開発されて公開されています。
最新のRaspberry Pi OSを見ると、initramfsとkernelがRaspberry Pi 4用とRaspberry Pi 5用では別々のイメージが用意されています。またファームウェアもそれぞれ個別のものが用意されています。さらには、cmdline.txtとconfig.txtファイルを含めたブート用ファイルの配置も従来の/bootから/boot/firmwareに変更されています。
これらの内容に対応して行くためには、かなりの時間が必要となることが想定されますのでRaspberry Pi OS以外のディストリビューションがRaspberry Pi 5に対応してくるまでは、しばらくの間待つ必要がありそうです。
参照：
2023/11/13 Announcing AlmaLinux 9.3 Stable! AlmaLinux Blog
2023/10/11 Bookworm – the new version of Raspberry Pi OS Raspberry Pi NEWS
2023/10/06 RP1: the silicon controlling Raspberry Pi 5 I/O, designed here at Raspberry Pi Raspberry Pi NEWS
2023/09/28 Intfoducing: Raspberry Pi 5! Raspberry Pi NEWS