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AlmaLinux 第26回 | Rocky Linux 第13回「Rustのインストール」

これまで、2回にわたってDockerとGo言語をインストールしてきました、今回はRaspberry Pi上のAlmaLinuxとRocky LinuxにRustをインストールしていきたいと思います。

AlmaLinuxもRocky LinuxもRHEL互換として同じ手順になりますから、まとめたものとしています。

Rustのインストール

Rustはrustupというツールを使用してインストール、管理することができます。インストールは、非常に簡単で次のコマンドを実行するだけです

$ curl --proto '=https' --tlsv1.2 -sSf https://sh.rustup.rs | sh -s -- -y

ここでは、オプションを使って途中で表示される確認に自動的にyで応答しています。

正常に実行すると、最後に次のようなメッセージが表示されます。

Rust is installed now. Great!

To get started you may need to restart your current shell.
This would reload your PATH environment variable to include
Cargo's bin directory ($HOME/.cargo/bin).

To configure your current shell, run:
source "$HOME/.cargo/env"

最後のメッセージにもあるように、$HOME/.bashrc$HOME/.bash_profileの最後に次の行が追加されます。

. "$HOME/.cargo/env"

そこで、$HOME/.bashrcを読み込むことで実行できるようになっています。あるいは、ログインし直すことで、自動的に読み込まれます。

$ source $HOME/.bashrc

これで、Rustのツールチェーンと呼ばれるrustccargorustupなどを実行できるようになります。

これらのコマンドは、$HOME/cargo/binディレクトリーにインストールされています。

$ rustc --version
rustc 1.72.1 (d5c2e9c34 2023-09-13)

今回は、バージョン1.72.1がインストールされました。

cargo-editのインストール

すでにRustを使用できるようになっていますが、より便利に使うことのできるcargo addなども使えるようにcargo-editをインストールします。ここでは、cargoコマンドでインストールします。

$ cargo install cargo-edit

cargo-makeのインストール

同様に便利なツールであるcargo-makeをインストールします。cargo-makeは、GitHubからクローンしてcargoコマンドを実行してインストールします。

$ git clone https://github.com/sagiegurari/cargo-make.git
$ cd cargo-make
$ cargo install --force cargo-make

インストールできたらバージョンを表示してみます。

$ cargo make --version
cargo-make 0.37.2

現在のバージョンは、0.37.2でした。GitHub上で新しいバージョンが公開された場合には、クローンして再度インストールします。

$ cd cargo-make
$ git pull
$ cargo install --force cargo-make

Hello Worldの実行

Rustをインストールできましたから、hello-worldを作成して実行してみます。Rustでは、cargoコマンドでプロジェクトを作成してビルド、実行することが出来ます。

$ cargo new hello-world

これでhello-worldプロジェクトが作成されて、srcディレクトリーにサンプルのmain.rsファイルが作成されています。

$ tree hello-world/
hello-world/
├── Cargo.toml
└── src
    └── main.rs
1 directory, 2 files

Cargo.tomlファイルは、依存関係などを記述するファイルです。作成されたmain.rsファイルの内容を見てみます。

$ cat hello-world/src/main.rs 
fn main() {
    println!("Hello, world!");
}

ビルドして実行してみます。

$ cd hello-world
$ cargo run
   Compiling hello-world v0.1.0 (/home/alma/.cargo/src/hello-world)
    Finished dev [unoptimized + debuginfo] target(s) in 1.91s
     Running `target/debug/hello-world`
Hello, world!

無事にHello, world!の文字列が表示されました。

Rustのアップグレード

随時更新されているRustをアップグレードするためには、rustup updateを実行します。

$ rustup update

Rustのアンインストール

Rustをアンインストールする際には、次のコマンドを実行します。

$ rustup self uninstall

確認メッセージにyで応答することでアンインストールが実行されます。

その結果、$HOME/.cargoディレクトリー以下がすべて削除されて、$HOME/.bashrc$HOME/.bash_profileに追加されていた行も削除されます。

参考: Rustプログラミング言語

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