AlmaLinuxのRaspberry Pi用userlandパッケージ
ふと、AlmaLinuxのダウンロード用のサイトを見ていると2023年9月14日付でRaspberry Pi用のuserlandパッケージが登録されています。現時点では、バージョン番号が0.0.1-1
とされていて通常のdnf search
では検索できないことから開発途上にあるものかとは思われますが、近いうちに普通に使えるようになることが期待されます。
現在登録されているものは、3つのパッケージになっていて以下のものです。
raspberrypi-userland-0.0.1-1.el9.aarch64.rpm
raspberrypi-userland-devel-0.0.1-1.el9.aarch64.rpm
raspberrypi-userland-static-0.0.1-1.el9.aarch64.rpm
ダウンロードしてから、rpm -ql
コマンドを実行して内容を見てみると。
userland
が実行用のコマンドとライブラリーで、userland-devel
はビルド用のヘッダーファイル、userland-static
は.a
形式のスタティックライブラリーになっていました。
userland
パッケージで/usr/bin
ディレクトリーに登録されるコマンドを見ると、第9回「AlmaLinuxでRaspberry Pi用のvcgencmdをビルドする」で作成していたものと同じコマンドになっています。
これで、独自にビルドしなくてもAlmaLinuxのRaspberry Pi用のコマンドを正式版として利用できるようになる日も間近では無いでしょうか。
そうそう、AlmaLinuxのダウンロード用URLは、https://repo.almalinux.org/rpi/9/aarch64/os/Packages/ となっています。