Raspberry Pi OSも、Raspberry Pi 5の発表を受けて直近では2023年10月10日版としてDebian Bookwormベースのものが公開されていました。ここで、2023年12月5日版として最新のRaspberry Pi OSが公開されています。
ここで、Raspberry Pi OS LiteについてはRaspberry Pi ImagerでのWi-Fi設定が修正されたということで2023年11月11日付のバージョンとなっています。
また、最近ではダウンロードサイトにイメージが置かれているだけで、Web上では公開されていなかったFullバージョンも公開されています。こちらは、デスクトップと推奨ソフトウェアを含んだものでイメージの容量も大きなものとなっています。
Raspberry Pi OS Full版の内容
ここでは、Raspberry Pi ImagerでRaspberry Pi OS Full版をダウンロードしてインストールしてから日本語化した状態で起動しています。さらに、raspi-config
コマンドを実行してVNC
を有効化してtigervnc
のビューアで接続した画面を使用しています。
メニューの「設定」から「Recomended Software」を実行します。
Recommended Softwareの表示で、Full版の場合にインストールされているパッケージを確認してみます。Orca
、Raspberry Pi Wallpaper 4K
およびVisual Studio Code
以外は全てインストール済みとなっています。
ここで通常のデスクトップ版の場合には、以下の状態となっています。
通常のデスクトップ版では、推奨ソフトウェアのうち次のパッケージのみがインストールされた状態となっています。
インターネット: Chromium、Firefox
プログラミング: Thonny
例えば、オフィスを使いたい場合にはLibreOfficeをインストールするなど好みに合わせて自由に追加していくことができます。
タスクバーの設定
新しいRaspberry Pi OSは、Debian Bullseye版からBookworm版になって大幅な変更が加えられています。その一つとしてタスクバーが現在ではwf-panel-pi
パッケージになってプラグインをカスタマイズ出来るようになっています。
タスクバーでマウスの右ボタンをクリックすると、「タスクバーの設定」と「プラグインの追加/削除」のメニューがポップアップします。
このメニューから「プラグインを追加/削除」を選択して、例えば「CPU」、「CPU温度」を右側に表示として設定するとタスクバーの右側にCPUの使用率と温度が表示されるようになります。
従来であれば、追加ソフトウェアを使用して表示していたような情報を、非常に手軽に見ることが出来るようになっています。
この他、Bookworm版の新しいRaspberry Pi OSでは多くの追加、変更点がありますが、機会があれば整理していきたいと思います。