raspi-configのUSB Current設定
Raspberry Pi 5でraspi-config
コマンドのPerformance Optiuons
を選択するとP4 USB Current
のメニューが表示されます。
この画面から、USB current limit
を有効にすることが出来ます。(既定値は、無効になっています)
実は、この設定を有効にした場合、/boot/firmware/config.txt
ファイルにusb_max_current_enable=1
の行が追加されます。逆に、無効にした場合には、usb_max_current_enable=1
の行が削除されます。
config.txtのusb_max_current_enable
このusb_max_current_enable
についてRaspberry Piの公式ドキュメントでは、次のように説明されています。
3A 電源に接続すると、USB ブートはデフォルトで無効になります。 /boot/firmware/config.txt
で usb_max_current_enable=1
を設定して、USB ブートを有効にします。 あるいは、USB ブートが失敗したときに電源ボタンを 1 回押して、一時的に usb_max_current_enable
を有効にし、ブートを続行することもできます。 ただし、電源ボタンを押して有効にした場合、この設定は再起動後は維持されません。
つまり、Raspberry Pi 5でRaspberry Pi 4で使用していた5V 3Aの電源アダプターを接続した場合には、USBブートの場合に警告メッセージが表示されて一旦停止しますから、電源ボタンを押して先に進めることが出来ますが、/boot/firmware/config.txt
ファイルにusb_max_current_enable=1
の行を追加することで停止しなくなります。
直接エディターを使って/boot/firmware/config.txt
ファイルを編集しても良いのですが、raspi-config
コマンドからの実行であれば簡単で安全に設定することが出来ます。
raspi-configコマンドのCLI
raspi-config
コマンドは端末画面でメニュー形式で操作することが出来ますが、CLIとして実行することも出来るようになっています。その場合には、引数にnonint
を与えて実行します。
$ sudo raspi-config nonint <コマンド> <引数>
ここで、USB Currentは次のようにして設定することが出来ます。
USB Currentを有効にする場合には、引数を0
として実行します。逆に無効にする場合には、引数を1
として実行します。
# USB Currentを有効にする
$ sudo raspi-config nonint do_usb_current 0
# USB Currentを無効にする
$ sudo raspi-config nonint do_usb_current 1
Raspberry Piの公式ドキュメントにも、The raspi-config Command Line Interfaceとしてコマンドの使い方が説明されていますので、一読すると便利に使えるかも知れません。