Raspberry Pi 5と公式アクティブクーラー

Raspberry Pi 5では、稼働時の発熱も大きくなるとのことで調べてみました。

事前準備

負荷をかけた場合の発熱状態ということで、Rustで使っているcargo-makeをビルドしています。rustをインストールしている状態で、cargo-makeのリポジトリーをクローンしてからビルドを実行しています。

$ git clone https://github.com/sagiegurari/cargo-make.git
$ cd cargo-make
$ cargo install --force cargo-make

実行時のCPU温度を測定する方法には、catvcgencmdを使用したりする方法がありますが、ここではconkyで各種の情報を表示しながら「karaage0703」さんの記事で公開している「CPU温度をリアルタイムに表示する」Pythonスクリプトを利用させていただくことにします。

このPythonスクリプトを実行するために、次のように設定しています。

$ sudo apt install -y python3-matplotlib
$ mkdir ~/bin
$ cd ~/bin
$ wget https://raw.githubusercontent.com/karaage0703/raspberry-pi-example/master/monitor_cpu_temp.py

これで用意ができましたから、python monitor_cpu_tem.pyで画面にグラフとして表示することができます。

Raspberry Pi 5単体の場合

Raspberry Pi 5単体で、何もつけないで実行した場合が以下になります。

Raspberry Pi 5単体の場合

最高温度が85℃程度まで上昇していますから、この状態で触れると火傷しそうです。

Raspberry Pi 5に公式のアクティブクーラーを付けている場合

Raspberry Pi 5に公式のアクティブクーラーを付けて実行した場合が以下になります。

Raspberry Pi 5+アクティブクーラーの場合

最高温度が60℃以下に収まっています。アクティブクーラーの効果は、素晴らしいものがあります。

Raspberry Pi 5に公式ケースを使用した場合

Raspberry Pi 5を公式ケースに入れて実行した場合が以下になります。

Raspberry Pi 5+公式ケース

最高温度が68℃程度まで上がっていて、アクティブクーラーを使用している場合ほどは冷えていないです。

Raspberry Pi 4単体の場合

ここで、参考までにRaspberry Pi 4の場合は以下となっています。

Raspberry Pi 4単体の場合

最高温度が80℃程度まで上昇していますが、Raspberry Pi 5単体の場合と比べると低い温度になっています。

Raspberry Pi 4+アルミケースの場合

普段使っているRaspberry Pi 4用のアルミケースとして、Flircラズベリーパイ4ケースシルバーを使った場合が以下となります。

Raspberry Pi 4+アルミケースの場合

最高温度が60℃程度に収まっています。

なお、FLIRCからRaspberry Pi 5用のケースも出ているのですがアマゾンの価格が8,574円とかになっていてちょっと購入を躊躇う値段となっています。Raspberry Pi 4用の場合には、2,970円となっているのにです。(どうして、3倍もするのでしょうか)

まとめ

やはり、Raspberry Pi 5の方がRaspberry Pi 4よりも高速になっていることもあり発熱が大きくなっています。そこで、現在は公式のアクティブクーラーを付けるのが使いやすいのですが、そのままではボードが剥き出しになっていますから使う場所が限られたり、長い期間使用する場合にはホコリなどが問題になってくることでしょう。できれば、公式アクティブクーラーを活かすことのできるケースがあると良いのですが。

また、CPU温度を見てきていますが室温などの環境によって左右されることも多く、今回のデータは一つの例として見ていただければと思います。

なお、上記でRaspberry Pi 4とRaspberry Pi 5でのビルド時間を見ることもできています。

おおよそでは、Raspberry Pi 5で4、5分間で終わるビルドがRaspberry Pi 4では14、15分ですから、やはり今回の例では3倍程度高速になっているようです。

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