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Raspberry Pi 4 の 1.8GHz版

2021/11/08日付でRaspberry Pi OSの新バージョンとして32bit版、64bit版共にDebian 11(bullseye)ベースのイメージが公開されています。メジャーバージョンアップでもあり、GTK+3ベースになってWindow ManagerがMutterに変更されたり(メモリー2GB以上の場合)してかなり大幅な改定が行われています。

この翌日にはEben Uptonから、”Bullseye bonus: 1.8GHz Raspberry Pi 4″としてRaspberry Pi 4の元々1.5GHzであったCPUクロックの1.8GHz版に対する記事が公開されています。YoutubeなどでもRaspberry Pi 4に新しいSoCでRaspberry Pi 400に相当する版が存在するという話題がありましたが、Raspberry Pi財団から公式に発表されたことになります。

記事では写真と共に、新しいRaspberry Pi 4の基盤に”SoCコア電圧レール専用のスイッチモード電源”が追加されていることが示されています。このモデルであれば、Raspberry Pi 400と同様に1.8GHzのCPUクロックで動作できることが示されています。

さらに、古いRaspberry Piのオーバークロックにも触れているのですが、/boot/config.txtファイルに次の行を追加すれば良いとされています。

arm_freq=1800

「もし安定していない場合には、50MHzステップで周波数を下げてみるか、過電圧(over_voltage)を設定してみてください。ただし、一時的にブートできなくなる可能性があるため、config.txtを修正する環境が用意できていることを確認してください」とされています。

実は、手元の環境の場合には、古いRaspberry Pi 4でもarm_freqを追加するだけで1.8GHzで動作しています。ただし、2GHz以上で試す場合にはover_voltageを追加しないと正常に起動しませんでした。

一方、Raspberry Pi 400の場合にはarm_freqを追加するだけで2.2GHzまでオーバークロックすることができています。

もちろん、オーバークロックについて試す場合には、故障等の問題に関しても「自己責任」である点には注意してください。

参考: 2021/11/08 Bullseye – the new version of Raspberry Pi OS Simon Long
    2021/11/09 Bullseye bonus: 1.8GHz Raspberry Pi Eben Upton
    2021/09/27 Raspberry Pi 4 model Bs arriving with newer ‘C0’ stepping Jeff Geerling
    2020/08/25 Comments on Github by pelwell

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