Dockerのコンテナーイメージをビルドするためにbuildコマンドを使いますが、機能拡張されたBuildxを使うことができます。このBuildxを使うことで、マルチCPUアーキテクチャー対応など様々な機能を使うことができるようになります。
Docker Desktopであれば、WindowsでもMacでもBuildxの機能がビルドの既定値として有効化されていてdocker buildだけで使用することができます。しかしRaspberry Pi OSやUbuntuの場合、そのままではdocker buildx buildとして使うことになり多少面倒です。
そこでbuildの既定値としてBuildxを有効化するためには、/etc/dockerディレクトリーにdaemon.jsonファイルを作成して次のような内容を設定しておきます。
{"features":{"buildkit": true}}
これでDockerを再起動すれば、docker buildの既定値としてBuildxが有効化されます。
参考:Docker公式ドキュメントのFeature options、同公式ドキュメントの Docker Buildx